精力減退は男性にとって重要な問題です。一般的な解決法としては精力剤(男性用活力サプリメント)を使用することが多いと思いますが、それだけではなく実はトレーニングによっても回復、増強を行うことが出来ます。(主に勃起関係)
ここではその方法を紹介したいと思います。
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運動不足と精力の関係
精力減退の原因には様々なものがあります。生活習慣、運動不足、ストレス、加齢、病気などなど。簡単に言ってしまえば健康を損なうことが精力の減退につながるということです。
そして健康にとって大切な要素の一つに「運動」があります。この運動が不足すると健康を損なってしまい、結果、精力の減退を招きます。
例えば、運動不足になると血流が悪くなり、新陳代謝が低下します。これが精力にどう関係するのかというと、勃起力の低下などを引き起こします。
勃起というのは、ペニスを構成する海綿体という組織に血液が流れ込むことによって起こる現象です。血流が悪化するとペニスに血液が流れにくくなるため、勃起しにくくなったり持続力の低下につながるのです。
また血流が悪化して代謝が悪くなると、男性ホルモンの分泌が悪くなり、性欲の減少、スタミナの低下などを引き起こします。さらには精力減退の原因の一つとされる、生活習慣病になるリスクも増加します。
血流の悪化一つ取ってもこの有様です。運動不足による悪影響はもちろん他にもたくさんあります。それらがもたらす精力への悪影響、精力を超えて身体全体に与える悪影響は非常に大きく見過ごすことは出来ません。
運動のもたらす良い影響
では運動によってもたらされる良い影響とは何でしょうか。
まず、血行促進効果や新陳代謝の向上効果によって、上で述べた血流悪化や新陳代謝の低下、生活習慣病のリスク増加などは改善することが可能です。(症状の原因によっては改善しない場合もあります)
また、筋肉が付くことによるスタミナの増加、精力減退の原因の一つと言われるストレスを解消する効果もあります。さらにストレスの解消やスタミナの向上効果によって、疲労の回復ややる気の向上効果も期待できます。
他には筋肉が付くことによって、骨格などの身体自体のバランスもよくなると言われています。身体のバランスが良くなると、体調の改善効果が期待できます。
精力的な部分では、男性ホルモンの分泌促進、性欲の増大、勃起力の回復、性交におけるスタミナの向上など様々な精力増強効果が期待できます。
また精力剤(男性用活力サプリメント)を使用している場合、その効果を高める効果もあります。逆にいえば、運動不足の場合は精力剤(男性用活力サプリメント)の効果を低下させてしまっている(効果が出にくい)可能性があります。
トレーニング方法
さて、今まで長々と話してきましたが、ここからは実際に精力増強(主に勃起関係)に効果的といわれるトレーニングについてです。
精力に効く運動だけあって、下半身系のトレーニングが多くなっています。
トレーニングといっても、運動に当てられる時間やスペースの確保は人それぞれですので、時間やスペースの取れる人と取れない人に分けてご紹介します。
あまり運動する時間の取れない人向け
- 肛門運動
- 歩く時間や立っている時間を増やす
- 股関節ストレッチ
これは骨盤底筋群(別名PC筋)という骨盤の底にある筋肉を鍛える運動です。ここの筋肉を鍛えることによって、勃起力や勃起の維持力を鍛える事が出来ます。やり方は非常に簡単でどこでも出来ます。
やり方
1、体勢は立っていても座っていても何でもいいので、肛門を全力で閉めます
2、その状態を10秒間維持します
3、力を抜いて深呼吸します
4、これを1回として、一日5回~10回程行います
※回数や時間は自分の出来る範囲で変更してかまいません
これは日常の中での下半身の運動量を増やすものです。ジョギングやスクワットの日常版とでも言いましょうか。
骨盤底筋群(別名PC筋)や血行促進による、勃起力の回復や維持力の向上効果が期待できます。
やり方という程でもありませんが具体的に言うなら、
エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う
電車の中で椅子に座らずに立つ
出かける先が近場ならば自転車などは使わず、歩く
などです。理想はうっすら汗をかく程度ですが、これだけでも意識して行うと長期的に見た運動量は結構変わってきます。
あくまで自分の出来る範囲でいいので、意識して歩く機会を増やしてみましょう。
これはトレーニングというかストレッチですね。股間周辺の筋肉(PC筋)に刺激をもたらすことや、血行を促進することで勃起力の回復や維持力の向上効果が期待できます。
これも簡単な動作で、学校での体育の授業やスポーツの準備運動でもよくやるストレッチなのでご存知だと思います。体が固い人にはちょっとキツイかもしれません。
さすがに会社では出来ないと思いますが、家でテレビを見ている時などのちょっとした時間に出来ますので、日常に取り入れるのは難しくはないと思います。
やり方
1、座った状態(あぐらの形)で両足の裏をぴったりを合わせます
2、その合わせた足の裏のかかとを身体側(股間側)に引き寄せます
3、その状態でなるべく両ヒザを床に近づけ、そのまま上半身を前に倒します
4、その状態を10秒間維持します
5、ゆっくりと身体を起こします
6、これを1回として、5回程行います
※回数や時間は自分の出来る範囲で変更してかまいません
運動する時間とスペースが確保できる人向け
- 下半身トレーニングといえばこれ!「スクワット」
- 有酸素運動の代表格「ジョギング」
- 骨盤底筋群(PC筋)を鍛えるトレーニング
- 足上げ腹筋運動
精力増強には、主に下半身を鍛えることが有効と言われているのですが、下半身トレーニングの代表的なトレーニングといえばスクワットです。
ただしやりすぎるとヒザや腰を痛める危険がありますので、程々にしましょう。一日3分~5分ぐらいの軽い感じでも大丈夫です。
回数や時間は、自分の身体と相談して変更してもかまいませんが、ペース的にはゆっくり目に行うほうが精力には効果的と言われています。
さすがにやり方を知らない人はいないと思うので、注意点だけ記載します。まず、かかとは地面から浮かさないようにしましょう。また、上半身も前のめりにならないようにしてください。
上半身の目安としては、肩や頭の辺りがヒザよりも前に出ないようにしてください。(出来ない場合は無理にしなくてもかまいません)
また、個人的にオススメしたいトレーニングが、ジョギング(ランニング)です。ジョギング、つまり「走る」という運動は、下半身だけでなく身体全体の筋肉に効果があります。
精力増強には下半身を鍛えるのがいいとはいえ、下半身はすごく鍛えられているけど上半身は全く鍛えられていないというのは、それはそれでバランスが悪いと思います。
下半身を鍛える、身体のバランスを良くするという意味でもジョギングは非常に良い運動だと思います。また、ジョギングは有酸素運動ですので、ダイエット効果にも期待できますし、ひいては脳梗塞やメタボリックシンドロームの予防効果にも期待ができます。
ちなみに、ジョギングでのダイエット効果を狙うのならば、20分以上走るようにしましょう。ジョギングでの脂肪燃焼効率は、走り始めてから約20分で急上昇するためです。
しかし、始めたばかりでいきなり20分以上も走るのは、なかなかキツイものがあります。ですので無理はせず、短い距離でもいいのでなるべく毎日続けるようにしましょう。
骨盤底筋群(PC筋)とは、骨盤の底に位置する筋群の事で内蔵を支えている筋肉です。
ここの筋肉を鍛えることで勃起力と勃起の維持力を強化することが出来ます。女性の場合は膣圧を強化する事が出来るそうです。
やり方
1、足をそろえて伸ばし、気をつけの姿勢で床に仰向けに寝ます
2、足を閉じてそろえたままヒザを立てます(お尻は床に付けたままです)
3、肛門と内モモを閉める感じで力を入れ、お尻と背中をゆっくり浮かせます(足の裏と肩で支える感じ、ヒザから肩までは一直線になるようにする)
4、その状態を5秒間維持します(肛門は閉めたまま)
5、ゆっくり下に降ろして力を抜き5秒数えます
6、ここまでを1回として、これを5回×5セット程行います(5回で1セット、それを5セット行う)
※上げている時間、回数やセット数は、自分の筋力などによって変更してもかまいません
こちらも骨盤底筋群(PC筋)を鍛える事が出来る運動です。勃起力と勃起の維持力が強化できます。また腹筋運動なので、おなかを腹回りの脂肪を落としたり、腹筋を割る効果が期待できます。
やり方
1、足をそろえて伸ばし、気をつけの姿勢で床に仰向けに寝ます
2、肛門をキュッと閉め、足をそろえて伸ばした状態でまっすぐゆっくり20cm程上に持ち上げます(ヒザは曲げてはいけません)
3、その状態を5秒間維持します(肛門は閉めたまま)
4、ゆっくり下に降ろして力を抜き5秒数えます
5、ここまでを1回として、これを5回×5セット程行います(5回で1セット、それを5セット行う)
※上げている時間、回数やセット数は、自分の筋力などによって変更してもかまいません
これらの精力増強の運動、興味のある方は是非試してみてください。ただし、くれぐれもやりすぎないようにしてください。
特に時間が確保できる人向けのメニューの方です。逆に身体を壊しかねませんし、筋肉痛などもすさまじい事になります。
私は学生時代、夏休みにジムに行き、調子に乗って器具を使ったスクワットをめちゃくちゃやった事があるのですが、腰の筋肉痛のために、翌日から1週間程まともに立つことが出来なくなった事があります。歩くことですら激痛で困難な有様でした。
夏休みだったから良かったものの、あれが学校のある時期や仕事をしている時だったら、1週間休まなければいけない羽目になっていました。
そんな事にならないよう、やりすぎには十分気をつけましょう。
まとめ
精力増強(勃起関連)のトレーニングとは言っても、そんなに難しいものではありません。ちょっと時間の空いた時にでも気軽に行えるものもあります。
これらのトレーニングの効果はそれほど大きくはないかも知れません。しかし、運動不足だった時に比べて、なんらかの良い効果は必ずあると思います。
そのために一番大切な事は継続することです。すぐに効果は出ません。
また、仮に精力に効果は感じられなくても、運動量は増えているわけですから、身体に対しては良い効果は期待できます。
そんなに大変なものでもありませんし、興味のわいた方は是非試してみてください。ただし、何度も言いますが、やりすぎには十分注意しましょう。