セックスレスはパートナー間において非常に重大な問題ですが、それには様々な原因があります。今回はそんなセックスレスの原因の一つとされる、性欲低下症についてのお話です。
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性欲低下症とは
性欲低下症(性欲低下障害)とは、読んで字のごとく性欲が低下する症状の事です。
性的な快感を得たい、性的な接触をもちたいという欲求(気持ち)が不足する状態です。これは心理的なものなので、男性のみというわけではなく女性でも起こりえる症状です。
セックスレスの原因の一つに性欲層障害というのがあるのですが、その性欲層障害には2つのタイプがあります。1つは性嫌悪障害、そしてもう1つがこの性欲低下症です。
※性嫌悪障害については近年急増、セックスレスの一因!性嫌悪障害とは?の記事で紹介しています。
どちらも性的な物事を回避しようとする、避ける、という点では同じです。しかし性欲低下症は精力剤(男性用活力サプリメント)などを使用したり、頑張れば性的接触(セックスなど)が出来るのに対して、性嫌悪障害は積極的に嫌う、排除しようとします。
つまり、
- 性欲低下症→性欲がわかないだけの状態
- 性嫌悪障害→性的なものを自分の意思で積極的に嫌う状態
という事です。
性欲低下症が改善されない場合は、性嫌悪障害に移行することが多いといわれています。
性欲が低下する→性的な行為(セックスなど)で失敗することが多くなる→何度も嫌な思いをする→性嫌悪に陥る
というパターンが代表的です。
仮に失敗が多くないとしても、一度失敗すると「今度は大丈夫だろうか」「今度こそはしっかりしないと」という不安や強迫観念、プレッシャーになってしまい、それが性嫌悪の原因になる場合もあります。
また、このようなネガティブな感情は性嫌悪障害のような心理的悪影響だけでなく、心因性のED(勃起不全)、中折れや膣内射精障害などの肉体的な悪影響も引き起こす場合があります。
このように、性欲低下症という心の病は、様々な悪影響を連鎖的に引き起こす可能性があるのです。
ただし性嫌悪障害やこの性欲低下症は「気持ちがコントロールできない状態」なだけであり、決して「パートナー(奥さんや彼女など)に興味がなくなった」というわけではありません。あなたとパートナー、お互いのために、このことは忘れないでおいていただきたいと思います。
影響
悪影響として代表的なものは、セックスレスです。性欲が低下するという事は、当然セックスの頻度も低下します。
セックスは性欲の解消だけでなく、パートナー間での大切なコミュニケーションでもあります。そのコミュニケーションが少なくなれば、パートナー間の仲は悪化しやすくなります。
実際、恋人と別れたり離婚の原因として、セックスレスによる関係の悪化というのは少なくありません。
また性欲の低下は、勃起不足や中折れなどを引き起こす場合もあります。つまり、「セックスがうまくいかないという事が増える」という事であり、これもお互いの関係を悪化させ、別れや離婚の原因になります。
男性側はうまく出来ないことに対して自己嫌悪やストレスなどを感じますし、女性側は、
「うまくいかないのは自分のせいなのではないか」「自分には女としての魅力がなくなってしまったのではないか」と考えてしまいます。
この結果、お互いがお互いに傷つき、ストレスをためてしまいます。お互いに一緒にいることが苦痛になってしまった結果、別れや離婚という事は珍しいことではありません。
さらに先ほど上で述べたように、このようなネガティブな感情が長く続くと、心理的な悪影響だけでなくED(勃起不全)などの肉体的な悪影響も引き起こしかねません。
肉体的な悪影響もセックスの失敗や自尊心を傷つける事につながり、さらに症状が悪化したりセックスレスの助長するというような悪循環を招く可能性もあります。
原因と解消方法
性欲低下症は、簡単に言うなら性欲、性的な欲求が低下するという事です。そもそも性欲というのは心理的なものです。つまり性欲低下症とは心理的な疾患という事になります。
心理的な疾患というのは、モノにもよりますが、基本的に心理的な要因によって引き起こされます。
性欲低下症を引き起こす心理的な原因としては、
- うつ症状やパニック障害などの精神疾患によって精神が不安定になっている
- ストレスを溜め込んでいる
- 無意識的な性への葛藤(相手を性的な対象として見られないなど)
- 異性(パートナー自体ではなく性別)を敵視している
などが挙げられます。
精神病やストレスによって精神が不安定になると、食欲や性欲がなくなってしまう場合があります。また、パートナーが自分の中で性的な対象として見られなかったり、過去のトラウマや育った環境などによって異性や性的な物事に対して苦手意識があると、性欲が低下する場合があります。
これらの心理的要因による症状の改善法としては、カウンセリングやセラピー、また精神病などの場合は抗うつ剤の投薬の処方などがあるようです。しかし心の問題なので、治療には長い時間がかかり、また完治する確立も低いものとなっています。
ただしストレスが原因の場合は、そのストレスを解消することで比較的簡単に改善されることもあるかも知れません。ですが基本的に心理的なものは非常に複雑であり、長期的な治療を必要とするため、心理的要因が原因の場合は素直に病院に相談しましょう。
先ほど、性欲低下症は心の疾患であり、基本的には心理的なものが原因となっていると説明しました。ですが人間の精神は肉体と密接に関わっており、身体的な影響は精神、つまり心に影響を与え、逆に精神的な影響は体に影響を与える場合があります。
そして実はこの性欲低下症という心の疾患には、肉体的なものが原因となっている場合もあります。例えば、疲労の蓄積や性ホルモンの分泌低下などです。
疲労が蓄積すると気力、やる気がなくなってしまいます。当然それは性的な欲求に対するやる気も含まれます。
「仕事などで疲れて帰ってくると、しんどすぎて何もする気が起きない」などの様な事は誰でも経験があるのではないでしょうか。そのような状態で性欲がわくという事はまずないと思います。
この疲労ですが頻度が低ければあまり心配はありませんが、長期的に疲労状態が続いている場合は慢性状態(常に体が疲れている状態)となってしまい、性欲低下症を引き起こす場合があります。
また性ホルモンの分泌の低下も、性欲低下症を引き起こす場合があります。性ホルモンの分泌自体は、男女で時期の違いこそあれ、加齢によって自然と減少していきます。
しかしホルモン分泌のバランスはデリケートなため、ストレスや生活習慣などによって簡単に崩れてしまいます。
このホルモンバランスの乱れ、性ホルモンの分泌減少などは、性欲低下症以外にも、例えば男性の場合はED、勃起の持続力の低下、精子の減少など様々な症状を引き起こします。いわゆる「精力が減退した」、という状態です。
これらの様な肉体的な原因の解消するには、健康を回復させることが重要です。健康の改善方法としては一般的に、生活習慣の見直しや精力剤(男性用活力サプリメント)の使用などがあります。
※生活習慣については精力減退と生活習慣のお話 ~いい習慣と悪い習慣~の記事をご覧ください。
健康状態の改善ならば、別に精力剤(男性用活力サプリメント)ではなく普通のサプリメントでもよいのですが、性欲低下症の改善としては精力剤(男性用活力サプリメント)のほうが適しているといえます。精力剤(男性用活力サプリメント)は基本的に栄養サプリメントなのですが、特に、男性ホルモンの分泌を促す成分など、精力に効果的な成分で構成されています。
また生活習慣の見直しなどは、健康に関しては説明しきれないほど肉体的、精神的に多大な恩恵があります。
こういった肉体的な改善は病院などにかからずに、自分で出来ることが最大の利点ではないかと思います。自分で出来ることがあるなら、それはやるべきだと思いますし、今後の予防や自分の健康の維持にも繋がります。
ですがもちろん、どうしても自分で改善できなかったり、症状が重い場合は病院で診察してもらったほうがよいでしょう。
まとめ
私個人としては、この性欲低下症は風邪のようなものだと思っています。風邪自体はそこまで大したことはありません(それでもかなりしんどいですが)。しかし軽い風邪だからと甘く見て油断していると、思わぬ重病に発展することもあります。
この性欲低下症も同じです。甘く見ていると、性嫌悪障害やEDなど、心身ともに大きな問題に発展する恐れがあります。それ以前に精力、性欲の低下は男性としては非常にショックなことです。出来るなら普段から、こういったことを引き起こさないように対策したいものです。