近頃、精力剤(男性用活力サプリメント)やサプリメントでよく目にするようになったトンカットアリ。あなたも一度くらいはこの文字を目にしたことがあると思います。
しかしこれが何なのか、ご存知ない方も多いと思います。実際、私も精力剤(男性用活力サプリメント)について調べるまではそうでした。ここではそんな、トンカットアリというものについて解説しています。
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トンカットアリとは
トンカットアリは、ニガキ科ユーリコマ属に属する低木(およそ2、3m以下の木)で、東南アジア地方のインドネシアやマレーシア、ボルネオなどのジャングルの山奥に生えている薬用植物(ハーブ)です。葉・樹皮・根等は苦みがあり、一般的にハーブとして使用されるのは根っこの部分です。
滋養強壮や精力増強に効果があるとされ、別名マレーシア人参とも呼ばれています。
トンカットアリという名前は、現地の言葉で「アリ(人名)のステッキ」という意味で、日本ではあまり知られていませんが、現地では男性の媚薬、及び強壮剤として古くから伝統的民間薬として親しまれています。
成長の速度が非常にゆっくりで、幹の直径が15cmほどになるのにおよそ約10年かかるようです。さらに入手や栽培も非常に難しいため、国内で見かけるのは大抵、粉末状かサプリメントなどに加工された形になっており、全て天然物になっています。
近年では、男性向けサプリメントの精力剤(男性用活力サプリメント)や不妊改善サプリメントなどに配合され、人気の成分になっています。
どのような効果があるの?
トンカットアリは成分的にはマカと似ています。
トンカットアリの代表的な効果としては、アルギニンやサポニン、ユーリペプチド、アルカロイドなどの成分によるテストステロンの分泌を促すというものがあります。
テストステロンとは男性ホルモンの事で、肉体的、精神的な疲労を抑えたり、スタミナのアップ効果が期待される成分です。また、男性機能や性欲を高める働きもあり、これによる男性不妊の改善も期待できます。
さらには、精子の働きを活性化させたり、血流改善効果と体調の改善による勃起力の改善効果もあると言われています。
他には、アルギニンの吸収を助けるビタミンB6、精子の原料になる亜鉛なども豊富に含まれています。
様々な成分の影響による体内のホルモンバランスの改善効果もあるようです。またガンへの効果もあるといわれています。
原産地、マレーシアの大学の研究結果によるとマウスを使った実験で、トンカットアリを摂取したマウスは精子量が増え、ペニスの勃起力が向上、そして交尾の回数が圧倒的に多くなったとの結果があります。
人間での臨床試験でも、トンカットアリを3週間連続して摂取した男性30人の内、8割近くの人がテストステロンの量が増加し、性機能の向上が見られたという結果もあります。
と、ここまでは男性向けの効果でしたが、実はこのトンカットアリは女性にも良い効果が期待できます。ホルモンバランスの正常化によるストレスの解消や更年期障害の予防、血流改善効果による冷え性の改善、抗酸化作用による動脈硬化の予防などです。
この様に女性にもうれしい効果が期待できます。もちろん男性にもこれらは有効です。
副作用はあるのか?
トンカットアリは、マカやウコンと同じで、植物であり、健康食品なので副作用というのは特にありません。様々な実験や研究からも、副作用の心配はないと言われています。
しかし、過剰に摂取した場合や体質に合わない場合は、体調に影響が出る場合があります。
具体的な症状としては、頭痛、腹痛、胃痛、吐き気、下痢などです。消化器系の症状が多いようです。また、利尿作用が高いので、トイレが近くなる可能性があります。
これらの症状は深刻なものではありませんが、なりたくはないものです。ですので、製品に記載されている摂取量を守って使用しましょう。
推奨量を超える大量摂取や、体質に合わないと感じた時は、摂取を控えるようにしましょう。
まとめ
有名になってきたとはいえ、マカや高麗人参に比べればまだまだマイナーな感じのするこのトンカットアリですが、効果や成分を見る限り、なかなか効果が期待できそうだなと個人的には感じました。
ただ、物自体の性能は良くても、その性能を生かす加工や、品質などが良くなければ意味がありません。知名度が上がるにつれて粗悪品や模造品なども増えてきますので、質の良い物を選択する知識を身につけることが大切です。