恐らく精力剤（男性用活力サプリメント）の中で一番有名なバイアグラ。精力剤（男性用活力サプリメント）にの事を全く知らない人、興味の無い人でも名前は知っているのではないでしょうか。
ただ、名前は知っていても何なのかは知らなかったり、間違った認識をしている方も多いように思います。ですので、ここではそのバイアグラというものは何なのかということについて解説したいと思います。
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精力剤（男性用活力サプリメント）とは
まず、バイアグラというものは精力剤（男性用活力サプリメント）です。これは皆さん知っていることだと思います。ですが、このことは知っていても、そもそも精力剤（男性用活力サプリメント）というものがどういう物か正しく認識していない場合がありますので、そこからお話したいと思います。
精力剤（男性用活力サプリメント）とは、主に男性を対象とした、精力、性機能の増強のための薬や健康食品（サプリメントを含む）の俗称です。
基本的には、加齢による精力減退の起こる更年期以降の男性を対象としたものですが、近年では20代や30代の男性の利用も増えています。
大きく医薬品と食品に分けられます。医療用の成分が配合されているものが医薬品、マカや高麗人参などの漢方や栄養素などで構成されているものが食品（健康食品、サプリメント）になります。
その精力剤（男性用活力サプリメント）の中でも、バイアグラは医療用成分の配合された医薬品になります。ちなみに薬と食品という分け方は、日本の法律による分け方です。
それ以外に、精力剤（男性用活力サプリメント）の役割などによって、独自の分類があります。次はそれについて解説します。
精力剤（男性用活力サプリメント）の種類について知る
先ほど上で、精力剤（男性用活力サプリメント）は大きく医薬品と食品に分けられると言いました。しかしこれではあまりにざっくりとしています。
実は精力剤（男性用活力サプリメント）には、その役割などによって独自の分け方があります。むしろ一般的には、こちらの分け方のほうがメジャーです。なので、種類としてはこちらで覚えましょう。
さて、その種類ですが、精力剤（男性用活力サプリメント）は3種類に分けられます。（人によっては4種類に分ける人もいます）その3種類とは、「強精剤」「強壮剤」「勃起薬(ED治療薬)」です。
一つ一つ、構成されている成分の種類や効き方のプロセスなどが違います。
強精剤（性ホルモン剤）
性ホルモンに働きかける、または性ホルモンそのものを摂取する事により、性ホルモンに働きかけ、直接的に精力の増進をはかる物です。
主な成分はヨヒンビン（医薬品）を筆頭に、メチルテストステロンやテストステロンなどの男性ホルモン、シトルリンなどのアミノ酸、タウリンや亜鉛などの各種栄養素、人参やマカ、クコなどの漢方などです。ちなみにヨヒンビンは劇薬です。
強壮剤（滋養強壮剤）
各種栄養素や漢方を使用した滋養強壮、健康増進により体に活力や元気を取り戻し、間接的に精力の増進をはかる物です。
主な成分は漢方（人参、マカ、ニンニク、スッポンなど）、アミノ酸類（アルギニン、シトルリンなど）、タウリンや亜鉛、酵素やビタミン類などの栄養素です。医薬品成分は含まれていません。
勃起薬（ED治療薬）
ED（勃起不全）や性機能の低下を改善するために開発された治療用医薬品です。バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類が代表的です。
主な成分は、シルデナフィルクエン酸塩（バイアグラの主成分）、バルデナフィル塩酸塩（レビトラの主成分）、タダラフィル（シアリスの主成分）、ヨヒンビンです。全て劇薬指定の医薬品です。
精力剤（男性用活力サプリメント）の種類について詳しくは精力剤（男性用活力サプリメント）の種類別まとめに記載しています。
さて、ここまで見ていただいたら分かるとおり、バイアグラはED治療のための医薬品です。ではそのED治療薬について詳しく見てみましょう。
ED（勃起不全）治療薬について
ED治療薬（勃起薬）とは、その名の通りED（勃起不全）という病気の治療、症状の改善のために開発された薬です。つまり、病気の方が医師に処方されて飲むような薬ということです。
非常に即効性が高く、服用してから30分～1時間で効果が現れるそうです。
使用感としては、強制的に勃起させるためペニスの感覚が鈍くなり（感覚が無くなるという声も）、セックスしてもあまり気持ちよくはならないそうです。（私は使用したことはありません）
代表的なものに「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3つの薬があります。
バイアグラはアメリカのファイザー社、レビトラはドイツのバイエル社、シアリスはアメリカのイーライリリー社が製造販売していて、全て日本で正式に認可されています。全て劇薬に指定されている医薬品成分が配合されています。
劇薬は使い方を間違えれば死亡する可能性もある薬品です。つまり、バイアグラは気軽に飲むようなものではありません。※ED治療薬は医師の指示通りに正しく使用すればきわめて安全な薬です。
入手に関しても基本的には、医師による処方箋が必要です。一応処方箋が無くても購入は出来ますが、かなりグレーゾーンです。特にインターネットでの購入は絶対に止めましょう。
インターネットで販売されているものには粗悪な偽造品や模造品が多く、それによると思われる死亡例も発生しています。
ED治療薬の代表的な3種類の薬（バイアグラ、レビトラ、シアリス）を製造販売している会社（ファイザー社、バイエル社、イーライリリー社）と日本新薬の4社が、2008年8月～2009年4月に合同調査を行いました。（偽造ED医薬品四社合同調査）
それによると、インターネットで販売されているED治療薬の55.4%のものが、粗悪な偽造品や模造品だという調査結果が出ています。
また4社合同調査の2011年のアンケート調べでは、ネットでED治療薬を購入した人の中で、97.5%の人がネットに偽造品が出回っていることは認知しているのに、87.7%の人が「自分の購入した物は本物だ」と思っている、という結果が出ています。（偽造ED医薬品四社合同調査2011のアンケート調べ）
さらにはインターネットで購入した場合、罪に問われる（逮捕）可能性もあります。私の知り合いに薬剤師の方がいるのですが、その方によると、
- 個人で劇薬を購入することを禁止する法律はない。（ただしかなりグレーゾーン）
- しかし劇薬を販売する場合、販売者と購入者の間で色々と書類のやり取りをしなければいけない、と法律で決まっている。（販売者側には管理責任があるため）
- この書類のやり取りをせずに販売した場合、販売者は罪に問われる。
- また、販売者が罪に問われた場合、購入者も罪に問われる可能性がある。
との事でした。
インターネットでのED治療薬の販売で、書類でのやり取りをしているとは到底思えないので、その場合は知り合いの薬剤師いわく「アウト」だそうです。
そもそも販売する側も、劇薬を取り扱える最低条件として、医師免許や薬剤師の免許などの「薬」を取り扱える免許を持ってないといけないので、そういった物を持っていないのに販売や譲渡を行った時点でアウトだそうです。
また、そういった人から購入した人も「恐らくアウト」になるそうです。
ですので繰り返しますが、インターネットでのED治療薬や強精剤（劇薬）の購入は絶対に止めましょう。※強精剤に含まれるヨヒンビンも劇薬です。
ED治療薬はかなりEDの症状が重い人向けの薬なので、もし入手したい場合は病院に行きましょう。※ちなみに保険適用外です。
まとめ
さて、いかがでしょうか。あなたが今までバイアグラに抱いていたイメージと同じだったでしょうか？
バイアグラは病気の治療のために開発された薬で、自分が病気になった時に病院で処方される薬と同じものです。いえ、劇薬である分、余計に扱いには気をつけなければなりません。
医師の指示通りに正しく使えばとても安全な薬なのですが、決して個人で軽い気持ちで使ってはいけません。個人的には、インターネットで買うなんてもってのほかだと思っています。
もし精力剤（男性用活力サプリメント）がほしいのであれば強壮剤の購入をオススメします。強壮剤は、身体の健康を取り戻すことによって精力の回復、増強を目指す物で、漢方などの栄養成分で構成されています。
劇薬などの医薬品成分は使われていないので、誰でも購入できます。軽度や中度の精力減退症状ならばこの強壮剤にしましょう。
バイアグラなどの医薬品が必要なほど症状が重い場合には、インターネットなどでは購入せず素直に病院に行くことをオススメします。
