人間に限らず生き物は老化します。我々の身体は外側も内側も老化し、それによって生殖能力も減退していきます。このことは、生物にとって非常に重大な問題です。
また、現代において生殖能力は、子孫を残す以外にも重要なものになっています。それは、恋人や夫婦間での、コミニケーションの方法の一つであると言う事です。
言葉よりももっと直接的な感情の表現、互いの気持ちの確認方法として、性交という行為は重要な意味を持っています。
さらには、特に男性において生殖能力、つまり精力は男としての自信にもつながっている場合が多く、精力の減退はコンプレックスにすらなり得ます。
そのように重要な問題である、精力についての変化を知っておくことは非常に大切です。ここでは、その、精力の年齢による変化を紹介したいと思います。
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年齢による精力の減退
精力、または性欲は、男女共に分泌されるホルモンの量に左右されると言われています。そのホルモンが「テストステロン(男性ホルモン)」と呼ばれるものです。
精力は、テストステロンだけに影響を受けるものではありませんが、ここでの精力の変化は基本的に、「テストステロンの分泌量の変化」として記載しています。
男性の場合
- 10歳頃~18歳頃まで
- 18歳頃~30歳頃まで
- 30歳頃~40歳頃
おおよそ、思春期と呼ばれる第二次性徴期(10歳頃)からテストステロンの分泌量が増え始め、18歳頃まで分泌量が増加し続けます。
それに伴い、身体的な変化が顕著であり、精力も高まっていきます。
この時期がテストステロンの分泌量が最も盛んとされており、精力のピークとされています。
分泌量のピークが25歳頃で、その前後5年間ほどは性欲が強くなります。
一般的に、この時期からテストステロンの分泌量が減少し始めると言われています。
ペースとしては年間1~2%の割合で減少し、中折れやEDなどの症状が見られることが多くなるようです。
男性の場合は、テストステロンの減少率は個人差が大きく、身体や精神に与える影響も個人差が大きくなっています。また、ストレスなどの要因でテストステロンの急激な減少を起こすと、男性更年期障害を起こす場合もあります。
女性の場合
女性の場合は、テストステロン以外にもエストロゲン(女性ホルモン)の影響も受けると考えられています。
- 20歳頃~40歳頃
女性の場合は、10代後半頃や20歳前後からエストステロンとエストロゲンの分泌が高まり精力が高まります。分泌のピークはおよそ20代後半頃ですが、ほぼそのまま40歳頃まで分泌され続けます。
30歳頃からホルモンの分泌が安定し、閉経を迎える前になるとエストロゲンが激減します。そして、閉経後はエストロゲンがほとんど分泌されなくなります。しかし、テストステロンの分泌は続くことが多いので、精力は維持される場合があるようです。
一般的に、男性と女性では精力のピーク、衰えを迎える時期が異なると言われています。 しかし、個人差が大きいので、全ての方に当てはまるわけではありません。
まとめ
ここに記載した、精力のピークや減退時期などは、あくまで一般的なものです。これは個人差が大きいので、全ての方に当てはまるわけではありません。
しかし、一般的に男性は女性に比べてホルモン分泌のピークが早く、また減退時期が早いと言われている事は事実です。
ですので、精力の減退が心配であれば、早めの対処、30代前半頃からの対策をした方が良いかも知れません。
男性と違い、女性の場合はあまり精力の心配いらないようです。しかし女性の場合、ストレスなどでホルモンバランスが崩れやすい場合がありますので、健康的な生活を心がけたほうが良いでしょう。