人間の欲求には様々なものがあります。食欲、睡眠欲、物欲、金銭欲、出世欲、、、etc
その中でも生物にとって最も重要な3つの欲求を3大欲求といいます。その3つとは、「食欲」「睡眠欲(休息)」そして「性欲」です。その中でも性欲を満たすために行われるのが、セックス、そしてオナニーです。
セックスは相手がいないと出来ませんし、いつでも相手がいるわけではありません。となると、自分ひとりで性欲を満たすにはオナニーしかありません。
誰しもオナニーをした経験はあるのではないでしょうか?それは人に話す事ではないかも知れませんが、決して恥ずかしいことではありません。
そんな誰しもが行っているオナニーが、精力とどのような関係があるのか。ここではその関係についてお話してみようと思います。
スポンサーリンク
オナニーの意義
オナニーは、セックスではなく、自分の手や器具などを使って自分の性器を刺激し、性的快感を得る行為のことです。様々な呼び方がありますが、我々に馴染みのある呼び方で言うと、自慰、センズリ、マスターベーションなどでしょうか。
オナニーという名前は、旧約聖書に出てくるオナンという神の名前からきています。
昔の西洋では、オナニーはキリスト教やユダヤ教などの宗教において罪とされており、また、アメリカ合衆国のコネチカット州ニューヘイブンにおいては、1640年代の法典において「冒涜者、同性愛者、自慰者への最高刑は死刑」と規定されていました。
日本においても古くから「オナニー=悪」とされていました。現在の性教育では、こうした否定的評価は昔に比べるとやや緩和されつつあります。
さて、そんなオナニーですが、意義となると一番わかりやすいものは性欲の発散でしょう。彼女や奥さんなどのパートナーがいない場合、性欲を発散する方法は限られてきます。
方法としては風俗かオナニーかといったところでしょうか。ですが風俗は色々と手間がかかりますし、何よりお金がかかります。となると、手軽でお金もかからないオナニーが一番簡単に性欲を発散できる方法となります。
また心理学の見地からは、オナニーは「自らの指を汚しながら人間が人間であることを確認する行為である」ため、自我の形成に重要な役割を果たすとも言われています。
現代的な考えとしては、オナニーをセックスの練習として捉えるという傾向もあるようです。「自分の性的快楽の習得方法」を学ぶ方法として有用であり、同時にパートナーの性的快楽を理解し把握する訓練に利用できる、という考えのようです。
他には、性器というか男性能力のメンテナンスという役割もあります。オナニーは射精する行為ですが、実は射精の間隔が短いほど精子の数は減りますが、精子の運動率の向上やDNA損傷率が低下したりします。
つまり、3日に1回の射精よりも、毎日射精する方が精子の質が良くなる、ということです。そして精子の質が良くなると、セックスでの妊娠率が向上します。これは生物として考えると、オスとしての能力が向上したといえます。
このように様々な意義がありますが、実際オナニーをする時にこのような小難しい事を考えている人は、まずいないでしょう。大抵は性欲の発散が目的として行われていると思います。
精力との関係
さて、ここからが本題です。
性欲の発散に必要なこのオナニーという行為。もし仮に、この行為が精力に対して悪影響があるとしたら、今後オナニーは出来なくなる、もしくは控えなければならなくなります。それは、男としてかなり辛いものがあります。
では、実際のところはどうなのでしょうか?
オナニーやセックスなどによって射精するという行為は、体の心肺機能に運動と同じような負担をかけるといわれています。これにより、射精をすると新陳代謝が向上するといわれています。
新陳代謝が向上すると、臓器など体を形成している細胞を若返らせ、その結果、体の各器官の働きが良くなり、体を若々しく保つことが出来るといわれています。さらに、血行も促進されるため、勃起力の向上効果も期待できます。
また、人間の体には、使われているものは発達し、使われないものは衰えるという機能があります。
わかりやすい例で言うと、筋肉などです。筋肉は使わないと落ち、トレーニングなどによって使用されれば鍛えられます。
これと同じことがオナニーにも言えるのです。オナニーをすることによって、睾丸の精子を作る機能を高いまま維持することが出来るといわれています。逆に長期間射精を行わないと、睾丸は退化するといわれています。
他には、もし子供を作るつもりであるならば、オナニーは是非した方が良いでしょう。上にも書いていますが、射精の間隔が短いほど精子の質が良くなることが研究でわかっています。人工授精での話ですが、禁欲期間ごとの妊娠率は、
- 禁欲期間3日以下 妊娠率平均14%
- 禁欲期間4日から10日 妊娠率平均10%
- 禁欲期間10日から30日 妊娠率平均3%
となっており、この調査で最も妊娠率が高かったのは禁欲1日で19%となっています。
さすがに毎日オナニーかセックスをするというのは大変な場合もあると思いますが、あまり長期間射精しないというのはあまり良くないでしょう。
精力というのは、性に対する欲求のみを指すのではありません。性行為に必要とされる、性機能の性能の良し悪しも含みます。ですので、結論としては、精力という観点ではオナニーはした方が良いと言えるでしょう。
ただし、注意しなければならない点があります。
それは、間違ったオナニーをしていると、逆に精力にとって悪影響を与えてしまう可能性があるということです。
※正しいオナニーや間違ったオナニーについてはあなたの方法は大丈夫?正しいオナニーと間違ったオナニーで詳しく紹介しています。
ですので、間違ったオナニーではなく、精力に対して好影響を与える正しい方法でオナニーをすることが大切です。
まとめ
オナニーが精力にとって悪影響はないということで、ひとまず男性の方にとっては安心といったところでしょうか。ただし上にも記載していますが、間違ったオナニーには全く逆の影響がある可能性がありますので気をつけたいところです。良い効果を発揮するためにも、ぜひとも正しい方法でオナニーを行うようにしましょう。