誰しもが経験のあるオナニー(自慰行為、マスターベーション)。実はこれには正しい方法と間違った方法があります。
正しい方法で行えば精力にとって良い影響を与えますが、間違った方法だと逆に悪影響を及ぼします。ここではその正しい方法と、間違った方法について解説します。
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正しいオナニー方法
正しい方法でオナニーを行うと、精力にとって良い効果が期待できます。具体的には、新陳代謝の向上、それに伴う血流改善による勃起力の改善、睾丸の機能の退化防止、精子の質の向上による妊娠率の向上など。
このように様々な効果が期待できますが、それも正しい方法でオナニーを行っている場合の話です。では、正しい方法とはどのようなものなのでしょうか。
ポイントとしては、
- 女性の膣以上の過度な刺激を与えない
- 実際のセックスとかけ離れたイメージで行わない
というのが重要になります。
何故なら性行為の行き着く先は、セックスだからです。ですからなるべく実際のセックスに近い状況で行うことが大切です。
以下が具体的な方法とその解説です。
- まずリラックスする
- オナニーに使用するネタ(いわゆるオカズ)にはなるべく妄想を用いる
- ペニスは強く握らない
- なるべく20~30分以上かけるようにする
これはまず、冷静になる、ということです。冷静ではない状態、例えば泥酔状態やイライラしたような状態では、ペニスを握る力が知らず知らずのうちに強くなってしまう場合があります。こうなってしまうと、下の、「ペニスは強く握らない」の意味がなくなってしまいます。
また、リラックスという事は体自体の力を抜くということでもあります。体に力が入っていると、ペニスを強く握るのと同じような効果、つまりペニスへの刺激が女性の膣よりも強くなり過ぎ、短時間で射精出来てしまう場合があります。いわゆる「足ピン」といわれる方法もこれに当たります。
この方法を繰り返していると、実際のセックスでも足ピンに近い体勢でないと射精できなくなったり、足に限らず体のどこかに力をこめていないと勃起を維持できないようになる可能性があります。そうなると実際のセックスで困ることになりますし、膣内射精障害にもなりやすくなってしまいます。
さらに、リラックスする理由には早漏を防止する目的もあります。例えば、時間を気にして急いで射精するようなオナニーをしている場合です。
それをずっと繰り返していると、早く射精することが体に癖として染み付いてしまう可能性があります。それを防ぐためにも、オナニーをする時は、時間的にも体勢的にも精神的にもリラックスするように心がけましょう。
これに実際のセックスと異なるイメージで興奮しないためです。今ではネットなどで気軽にアダルト動画などが見られますが、それをオカズにオナニーをした場合、実際のセックスとのかけ離れる可能性があり、膣内射精障害の原因になるといわれています。
AV(アダルトビデオ)を見ながらオナニーをすると、本番のセックスで快感を得られなくなる可能性があると医師からの報告もあるようです。
ですが実際、アダルト動画をオカズにしている人は多いので、いきなり妄想をオカズにしろ、といわれても難しいかもしれません。一般的には、
想像>着衣の女性写真>水着の女性写真>裸の女性写真>裸のエロい女性写真>グラビア動画>ソフトなAV>マニアックなAV
の順で、右に行けばいくほど脳内で実際のセックスのイメージを壊し、膣内射精障害になってしまう危険が高まるといわれています。なのでどうしても妄想でオナニーできない場合は、なるべく左側の物をオカズに選択しましょう。
オカズを妄想、つまり想像力を使ってオナニーするという事は、頭の中で実際のセックスを想像して、実際のセックスをしている気持ちになりきってオナニーをするという事です。この想像力がつくと、セックスの途中で醒めて萎えてしまう中折れなどや膣内射精障害が改善されると言われています。
男性がオナニーをする場合の適正な刺激は女性の膣圧と同程度です。強く握りすぎてはいけません。
男性の場合、平均的な握力は40kgぐらいだと思われますが、女性の膣圧はせいぜい3~4kg程度と言われています。圧倒的に握力の方が強いので、力加減には注意が必要です。
強く握るオナニーに慣れてしまうと、遅漏や膣内射精障害などの原因になります。
どうしても強く握ってしまう場合は、例えば人差し指と親指の二本の指で握ったり(OKサインの様な感じ)、力の弱い左手(利き手と逆の手)を使うのもいいでしょう。またオナホールを使うことも効果的と言われています。
オナホールは女性の膣に圧力や刺激が似ていて、強すぎず適度な刺激であるためです。実際の医療現場でも、間違ったオナニーによって射精障害になった方々の治療に使われています。
【参考資料】
医療現場でのTENGAの活用例(日本性機能学会や日本泌尿器科学会での論文のpdfもあります)
オナホールを使う場合、あまり刺激の強いものではなく、なるべく本物の女性の膣に近づけたリアル志向の物を選びましょう。刺激の強いものや締め付けの強いものは意味がありません。
また、オナホールというとTENGAが有名ですが、TENGAは使い捨てです。経済性を考慮するのなら、使い捨てではなく、洗って繰り返し使えるものにしましょう。
オナニーでは数分で終わる事もありますが、実際のセックスではどうでしょう。数分で終わることはありませんよね?
オナニーは、なるべく実際のセックスに近い状態で行うことが理想なので、オナニーの際にも最低でも20~30分以上はかける方が良いといわれています。
短時間で射精に至るオナニーは、しっかりとした勃起をする前に射精したり早く射精する癖が付くことによって、勃起の持続力不足による中折れや早漏の原因につながってしまいます。
また逆に短時間で射精するという事は、それだけ刺激が強すぎるということです。そのような強い刺激でのオナニーは、膣内射精障害の原因となります。
長時間かけて低刺激でのオナニーを行う事で、勃起の持続力や射精のコントロールが身につき、早漏の改善も期待できます。また、膣内射精障害の予防改善にも繋がりますし、精神的にもゆとりを持つことが出来るようになります。
間違ったオナニー方法
間違ったオナニーを行っていると精力にとって悪影響を及ぼす場合があります。もし自分に当てはまるものがあるなら、今後は控えておいたほうが良いでしょう。
※内容が上と重複している部分がありますが、こちらでも改めて説明しています。
- 刺激が強すぎる、またはマニアックなアダルト動画でのオナニー
- 足ピンオナニー
- 床、布団、壁、枕などにこすりつけたり圧迫した状態でのオナニー
- 強く握りすぎてのオナニー
- 半勃ち状態での射精
- 短時間でのオナニー
- 寸止めオナニー
- 過度な頻度でのオナニー
AV(アダルトビデオ)は様々な種類があるため、自分の理想的な見た目の女性や理想的なシチュエーションのものを見つけるのは、そう難しくはないでしょう。また現実とはかけ離れた服装やシチュエーションなどの、性的嗜好が強いマニアックなものもたくさんあります。
しかし、そのようなものでオナニーを繰り返していると、現実の女性とのセックスでは満足出来なくなってしまいます。
さらに実際に女性の膣で射精するというイメージも失われ、射精は自分のお気に入りの動画などと右手でするもの、という癖というかイメージが定着してしまいます。
そうなってしまうと実際の女性を見ても性的興奮を感じないという状態になり、結果、ペニスが立たなくなったりEDになってしまう可能性があります。
これは射精時に足をピンと伸ばして力を入れてしまうことを指します。こうすることによって快感が高まり、射精しやすくなります。
しかしこれを繰り返していると癖になり、この状態でないと射精できなくなってしまいます。
実際の女性とのセックスでこのような状態(足をピンと伸ばして力を入れた状態)になることはまず無く、また快感も物足りなく感じてしまいます。結果として「実際のセックスでは射精できない」という状態になる恐れがあります。
これらの方法は強い快感を得られる場合が多く、中毒性があるといわれています。ペニスが圧迫される事で刺激を得て射精しているので、実際の女性の膣内に挿入する感触とは全く異なります。
さらには、勃起を十分にしないままに射精している場合もあると言われています。そのため、強い快感でしか射精できなくなってしまい、実際の女性の膣の感覚では射精できなくなってしまいます。
この結果、遅漏や膣内射精障害などになってしまう可能性が大きくなります。また、足ピンオナニーと同じように、特定の体位、方法でしか射精できなくなってしまうため、EDになってしまう可能性も大きくなります。
強く握りすぎてオナニーをしていると、強い刺激でないと射精できなくなってしまいます。男性の握力は大体40kgぐらいですが、実際の女性の膣内の圧力はせいぜい3~4kg程と言われています。
さすがに全力で握るようなことは無いと思いますが、それでも圧倒的に力が強いことには変わりません。中折れやED、膣内射精障害にならないためにも、握る強さには十分な注意が必要です。
ですがどうしても力が入ってしまう場合もあるかと思います。その場合は、例えば力の弱い左手を使ったり、5本指全部ではなく人差し指と親指で輪っかを作って(OKサインの形)それでオナニーをするなどの方法がよいといわれています。
また、オナホールの使用も効果的とされています。オナホールは実際の女性の膣内を再現しているため、適度な刺激が得られます。
実際に病院などでは、膣内射精障害の治療に使われています。
もしオナホールを使用する場合は、なるべく刺激の強いものは避け、実際の女性の膣内に近いものを選ぶようにしましょう。また経済的な面でも、なるべくTENGAなどの使い捨てのものではなく、洗って繰り返し使えるものがいいでしょう。
射精とは完全に勃起をした状態で行うものです。十分に勃起していない状態で射精する癖が付くと、勃起の維持力が低下してしまいます。このような萎えた状態や半勃ちの状態で射精を繰り返すと、膣内射精障害、ED、実際のセックスでの中折れや半勃ちなどの原因となります。
状況によってはオナニーにかける時間が取れない場合もあると思いますが、短時間でのオナニーは避けましょう。短時間でのオナニーは早漏や、勃起の持続力の低下による中折れなどの原因になると言われています。短時間オナニーを繰り返していると、射精を早くすることが癖になってしまいます。
また、勃起が十分に出来ていない状態で射精することが多くなり、上の「半勃ち状態での射精」の悪影響を引き起こす可能性もあります。
さらには、短時間で射精するという事は、それだけ強い刺激を与えているということでもあります。これによってEDや膣内射精障害をも引き起こす可能性があります。
オナニーをする際は、低刺激でなるべく30分以上かけてするようにしましょう。
早漏を改善する訓練として知られている「寸止めオナニー」ですが、実はこれも良くないと言われています。
射精する寸前で無理やり止めると一部が残ってしまい精液が逆流する可能性があり、逆行性射精を引き起こす可能性があるとされています。
逆行性射精とは精液がペニスから放出されず、逆方向の膀胱に流れこんでしまう状態のことです。膀胱に逆流しても特に害は無いとされていますが、放出される精子の量が減るため、男性不妊の原因になるといわれています。
連続でオナニーをしたり、1日に何回もオナニーをするような過度な頻度でオナニーをしていると勃起力の低下に繋がるといわれています。
ちなみにオナニーの頻度が低すぎる場合、精力の減退に繋がります。ですが、オナニーの頻度が多いと精子の質が良くなることも研究でわかっています。
ですので、どちらがいいかというのは難しいところではあります。しかし、どちらにしろ極端なのは良くありません。
適切な頻度は3~7日に1回ぐらいと言われていますが、精子の質が最も良くなるのは一日1回の頻度です。なので個人的には、適切な頻度というものは人によって変わってくると思います。
ですが少なくとも、過剰に高頻度なオナニーはやめておいたほうが良いでしょう。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。あなたの方法は正しいものだったでしょうか。極端なものは悪影響がある、というのはなんとなく分かってはいたと思いますが、意外なものもあったのではないでしょうか。
悪影響に関してはすぐに影響が出るというものではありませんが、繰り返して習慣化してしまうと近いうち、または近い将来に、実際に影響が出る可能性が高まります。
ですので、いま悪影響の出ていない方は予防のために、現在実際にこういった悪影響が出ている方は改善のために、ぜひ自分の方法を見直してみてはいかがでしょうか。